かつて古代日本では、言葉に宿っている不思議な力を言霊とされていました。そして、その言葉通りの結果を現すとされた言霊の力を使って、幸せがもたらされる国「言霊の幸ふ国」と呼ばれていました。そんな素晴らしい力を持つ言霊ですが、残念なことに、平安時代では呪術的要素を含む使い方がされていました。
言霊は不思議な力を発する
「呪詛」という言葉を聞いたことはありませんか!?
呪詛というのは、相手を貶める強い恨みの言葉に魑魅魍魎をのせて相手に飛ばすことだったと認識しております。即ち、不思議な力を宿すとされる言霊は、使い方次第で、善にもなれば悪にもなる不思議な力なのです。
私の言霊の概念はと言うと。
魂の宿った言葉や想いのこもった言葉が、言霊の不思議な力を発することができ、言霊は口から出た瞬間からエネルギー体となって自由に動き始めるのだと思っています。
そして、放たれた言霊エネルギーが、言葉にふさわしい動きをする。
その結果、不思議な力が具現化される。
こんな感じで捉えています。
だから、
「言霊は魔法の力を宿している」
ということになります。
言霊は自分に返ってくる
では、どうやってその魔法を上手く使えば好いのかをお伝えしたいと思います。本題に入る前に、まずは先に、してはいけない言霊の使い方を知っておいてください。
言霊は、善にも悪にもなると申しましたが、平安時代にかかわらず、現代でもそれに近い働きは横行しています。
人に対する嫌悪を、悪意を込めて言葉にすれば、それは悪の言霊エネルギーとなって飛んでいきます。悲しいことではありますが、これはけっこう日常茶飯事だと思います。
しかししかし。
「人を呪わば穴二つ」
という諺にもあるように、人を呪うときは、自分の墓穴も用意しなさいということで、恨みはやがて自分に返ってくるのです。
わかりやすく例えれば。
飛んでいった悪の言霊エネルギーに本人は気づかなくても、魂は飛んできた言霊に気づくからです。そうすれば、本人もなんか嫌な気分になって、険悪な状態は悪化してしまいます。
やがて、自分が放った悪なる言霊は、相手の悪の言霊エネルギーと変化して自分へと返ってくる結末となるのです。
だから、どうか運気をあげる為に、悪の言霊エネルギーを発することはぜひ避けて頂きたいと思います。怒りは考えれば考える程に悪化してしまいます。
悪の言霊エネルギーを発しそうになったら、どうか一度考えることをやめて、意識を他に移してください。
言霊の上手な使い方
おススメは、興味のあるもの好きなことに意識を持っていくことです。
いったん怒りの感情から離れることで、不思議と高ぶっていた怒りの感情を鎮めることができます。
そうやって、悪の言霊エネルギーを発することを阻止するようにして頂けたらと思います。
以上のことを心掛けて、運気をアップする為に、幸せになる言霊を一杯使ってください。
相手を心から想う気持ちが宿った言霊は効果が出やすいです。そして、感謝の気持ちは、常に声にだしてください。
先にも述べたように、発した言霊はやがて自分に返ってきます。相手を想う気持ち、感謝の気持ちを言霊に乗せる日々を続けていれば、やがて同じ想いの籠ったエネルギーが戻ってきて、運気は自然にあがっていきます。
但し、恋愛に関してはちょっと注意が必要になります。
どうしても、自分の執着を言霊に乗せがちになってしまいますが。
それは却って逆効果になってしまいますので、どうか気をつけてくださいね。
あと、何かを成就したい時に気をつけて欲しい言霊の使い方ですが。。
~なれたら好いなぁ~!
ではなく。
~なるぞ!
といった、決意のこもった言い方をすることも重要です。
といった感じで、幸せが訪れる言霊の魔法をどうか一杯使って、好い運気を一杯呼び込んで頂けたらと思います。